2007/09/19

IRREGULAR RHYTHM ASYLUM Blog: NO! G8 Tシャツ

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エヌ・オウ・ジイ・エイト・ティという音の響き。

普通に暮らしていると、街角で佇む素敵な感じの人々が、大国の横暴さを語り始める。
方々で、そのような声を聞くことができるのは、私がフリーのカメラマンだからだが、
新宿IRAから発信される情報はかなり私の心臓に突き刺さってくる。

長い一瞬を射抜かれるように、それらのメッセージは発せられている。

私はすでに44才で、もうすこし理論的に生きていかねばならないのだが、数々の過去の同業者が残した写真を見るたびに、反吐とともに人間の横暴さを感じずにはいられない。
「不許可」と版を押された行き場を失った写真は地下の倉庫に眠り続け、ゆっくりと目覚めの時を待っていた。私は父から40年前にそれらの写真をまとめた資料集を見せてもらったが、子供心に強烈な印象を受けた。
その感情は暗室作業の時に蘇ってくる。
橙色の暗室電球は時間を引き延ばし、私は現像液から浮かび上がってくる、次の像を捕らえるために、やっきになっている。
考えてみれば、因果な仕事だ。
捕まえなければならないのだから。

だが、何を?

来年はG8サミットが洞爺湖で行われる。
「もうやらないほうがいい」というのが大方の意見なのだが、まだ、やるのか?
私は洞爺湖の湖面に四畳半分のドラム缶ハウスを浮かべようと思う。
各地からくるアクティビストの重要な睡眠のために。

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